きのもと 1月号  平成18.1.1 木之本保育園
 
 旧年中は、保育園の為に何かとご協力を頂きありがとうございました。本年も保育園とご家族と協力し合い、子どもたちが園生活が十分楽しめる保育をしたいと願っています。
 今月は、子どもたちがお正月に体験したことを積極的に保育に取り入れ、友だちと遊ぶ楽しさや協力する喜びが味わえるように保育の充実に努力したいと思います。
 どうぞよろしくお願い致します。

今月の目標
・お正月の遊びを通して 文字や数量、図形などに興味や関心をもつ。
・冬の自然にふれながら 寒さに負けず元気に戸外遊びを楽しむ。
・絵本、童話を見たり、聞いたりしてイメージを広げ、想像したことを様々な方法で表現することを楽しむ。
今月の行事予定

1日(水)
・元 旦  
4日(水)
・保育始め  
9日(月)
・成人式 20歳になったお兄さん、お姉さんおめでとう!
10日(金)
・身体測定 (もも・1組・2組) 着脱しやすい服装で登園してください。
11日(土)
・身体測定 (ばら・たんぽぽ)  着脱しやすい服装で登園してください
13日 (金)
・誕生会 1月生まれのお友達 お誕生日おめでとう!
18日(水)
・避難訓練 地震を想定して避難訓練をします。
21日(土)
・廃品回収
・市展、少年の部
1組・役員が当番です。
24日(火)正午迄 於岐阜市民会館2F
28日(土)〜29日(日)
・作品展・親子ふれあい折り紙教室(28日のみ)

◆作品展について◆
 今月28日(土)・29日(日)には、例年通り作品展を行います。今年のテーマについて、お店ごっこが済んだあとに話し合ったところ「愛・地球博」と決まりました。海グループと空グループが共同製作でそれぞれ作品作りをします。また、一人ひとり(1歳児から)個人作品と描画を展示します。子ども達一人ひとりが自分の思いを表現できるようにと、保育者が工夫をしながら取り組みます。
28日(土)は、「親子ふれあい折り紙教室」を行います。是非、ご参加ください。

◆お子さんの怪我について◆
 保育園で子ども同士のちょっとしたトラブルでひっかかれたり、噛みつかれたり押し倒されたりして、相手に怪我をさせたという場面がよく見受けられるようになりました。この原因は子ども達の自我が芽生え、「〇〇したい!」という思いが強くなり、

・おもちゃの取り合いをした。
・友達と遊んでいたが、自分の思いを分かってくれなかった
・いじわるをして、友達を仲間外れにした。 など…… が原因になります。

 しかし、このような場面を保育者がみている時と見ていない時があり、「いつ?」「どこで?」「どのようにして?」と、双方の言い分を聞きながら怪我をした原因をさぐるようにしています。また、親さんへの報告も必ずするようにしているつもりですが、4,5歳児になると、怪我をしていても自分が不利になりそうな時には話そうとしない時もあり、ご家庭で怪我に気づかれ、親さんから問い合わせがくることもあります。しかし、すぐ「いじめ」と判断できないことも多いのです。大人から見て「いじめている」と見ても、子どもの側から見ると「あの子と友達になりたい」と言う思いや、2歳児位の子では「自分と他人」の認識ができるようになった成長の姿として現れたりします。保育者は「いじめた子」または「怪我をさせた子」の思いをじっくり聞き、「怪我をした子」の気持ちを相手に伝えることが大事な役目と考えて対応しています。この対応が子どもが大人への信頼感をもつことにもつながると考えています。

  お子さんの身体に不審な怪我がある時には、保育園に早めにお知らせください。
また、怪我をさせた子の親さんにも日頃のお子さんの行動や言動をお話しながら、お子さんの思いをお知らせすることもあります。そのような時には、お子さんを一方的に叱ったり、「言っても効き目がないから」と放任しないように気をつけましょう。 3歳位になると、「やってよいこと」「やってはいけないこと」の判断ができるようになってきます。お子さんが   

・人に迷惑な行為をしたとき
・相手の生命に関わるような行為をしたとき
・他人を差別する

ことなどの行為をした時には、なぜいけないのかをよくわかるように話し、していけないことの約束をしましょう。

◆お正月のあそびを楽しみましょう◆
年末にお渡ししましたカルタやパズルをご家族で楽しまれましたか? 最近、ファミコンやビデオの普及で、子ども達は家に帰ると、友達と遊ぶよりもテレビと向かい合って一人で遊んでいる子も多いようですが……

お正月の遊びは・・・・・・
・おおぜいで遊ぶ楽しさがわかり、親子のスキンシップにもなります
・文字や数への興味や関心が育ちます
・約束を守ることの大切さを知らせることができます
・我慢をしたり、相手を思いやる気持ちが育ちます
・判断力、敏捷性が養えます
クラスだより 
※今年度も昨年同様、さくら組とすみれ組との混合クラスになりました。子ども達が一緒に生活する中で、お互いに良い刺激を受け合って成長して欲しいと願っています。
活動(文字遊び、ハーモニカなど)によっては年齢別の活動をします。ご了承くださいますようにお願いいたします。
◇ も も 組……「身近にいる友だちに関心もちはじめました」
 まだまだ、ひとりで遊んでいる子ども達ですが、最近では少しずつ周りの友だちに関心をもつようになってきました。友だちがぬいぐるみをおんぶして遊んでいるのを見かけると「オンブシテ!」とぬいぐるみとおんぶ紐をもってきます。またベットの下にもぐって遊んでいる友だちを見かけると、うれしそうに一緒に入るなど友だちの真似をして遊ぶ姿が多くみられます。0歳児の子どもたちも、隣に座っている子に触れようとしたり、保育者と顔を合わせると「アーアー」と声を出して呼びかけたりなど、つながりをもとうとするようになってきました。
 しかし友だちに関心をもつようになったことで、玩具の取り合いや、ひっかきやかみつきなどのトラブルも多くなってきましたので、安全への配慮と子どもたちの思いを受け止めるように気をつけたいと思います。
◇ ば ら 組……「順番がすこし待てるようになりました」
最近、子ども達は友達と言葉のやりとりが少しずつできるようになり、「お店やさん」「ままごと」などのごっこ遊びがとても楽しいようです。布のバックをもって「オカイノモ イッテキマス」と出かけたり、机や台に玩具を並べ、お店屋さんになる子もいます。お店に並んだ、おんぶ紐、フライパン、赤いカバンなどはお気に入りですが、数が十分にないのでいつも取り合いになります。その都度「カシテ」との言葉を伝えるようにしていますが、まだ「〇〇チャンノ!」という思いが強く「ダメ!」と返事が返ってきます。保育者が間に入り10数えてから交代したり、「○○ちゃんの次は○○ちゃん」と言葉で伝えるようにしています。また、「○○ちゃんも使いたいね。○○ちゃんも遊びたいんだよ」と話すと、しばらくは待つようになりました。
◇ たんぽぽ組……「お手伝い うれしいな!」
 1、2組のお兄さんお姉さん達がお当番をしている様子を見て興味をもったようで「センセイ、タンポポサンオトウバンナイノ?」と聞いてきました。そこで「1組の先生にお手紙持っていって」とか「もも組の○○ちゃんのおもちゃだから持っていって」と頼むと喜んでお手伝いをしています。どの子も保育者のお手伝いがしたくて時にはトラブルになることもあります。みんなお手伝いが大好きなので「順番でやろうね」と話すと毎日「キョウハ ダレガオトウバン?」「キョウハ○○チャン?」と聞いています。お当番の仕事は保育者と一緒に机を拭いたり、食器を配ったり、物を運んだりするなど簡単な手伝いですが、とても喜んでしています。お手伝いをすることで保育者にほめられたり、認められたりすることがうとてもうれしいようです。
◇ すみれ さくら1組……「大縄が跳べるようになったよ!」
 昨年秋から大縄跳びをしています。大縄を初めて経験する子もあったので、最初の頃は縄を左右や上下にゆらしているところを跳び越える遊びからはじめ、徐々に回した縄の中で跳ぶ遊びに変えていきましたが、自信がなくてなかなかチャレンジ出来ない子もありました。保育者が誘ったり友だちが遊ぶ様子を見ているうちに、やってみようと意欲をもつようになり、どの子も挑戦するようになりました。縄の中に入るタイミングや跳ぶ方法を伝えながら、繰り返し遊ぶことで沢山跳べるようになり「大波小波」や「ゆうびんやさん」などの「縄跳び歌」に合わせて跳ぶことも楽しむようになってきました。縄跳びを通して体を動かす楽しさや、チャレンジしようとする意欲、目的を達成した喜びが味わえるよう、保育者も応援したいと思います。
◇ すみれ さくら2組……「みんなでカルタ遊びを楽しんでいます」
 お正月を前に、クラスみんなでカルタ遊びをしましたが、友達と同時にカルタを取った時には、手が下になった子が勝ちになることや、どちらか分からない時はジャンケンで決めるなど子どもたちとル−ルを話し合いました。しかし夢中になってくると「ぼくが先に取った!」とトラブルになる時もあり、再度ルールについて話し合ったり、周りの友だちに聞いて判断することもあります。取ることが得意な子には休みを入れたり、苦手な子には保育者が仲間入りをして援助しながらどの子もカルタを取った喜びを味わえるように工夫しています。年中児は絵を見て覚えた子もいますが、遊びの中で文字に関心をもったり、取ったカルタを数えて友だちと比べたりしています。最近は給食の後など年長児が読み札を読んで遊ぶ姿がみられるようになりました。